北前船廻船問屋「森家」

竣工:1878年
設計:?

富山駅北から、ライトレール(PORTRAM)に乗って、終点の岩瀬浜駅で降りる。そこからちょっと歩くと、廻船問屋群のある街並み、「岩瀬大町通り」に出る。日本の物流は、鉄道が開通するまでは、もっぱら船で、日本海と瀬戸内海が主なルート。物流とともに文化の交流も盛んだった。建築材料や建築様式にそれが見える。北陸本線の開通(1913年)は、ちょうど100年前。その後、廻船問屋は廃れてしまう。森家は、大原総一朗(倉敷紡績)が買い取り、宿舎として大切に使われてきたため、良い状態で保存されている(現在は富山市のもの)。クロマツの梁、蒸籠組みという木組みの様式という。天窓から、明かりを取っている。(10/13)