本「日曜日の住居学」

「日曜日の住居学---住まいのことを考えてみよう」宮脇檀((講談社+α文庫)

「いま日本人の住環境を取りまく状況は悪化の一途にある。...「略」....庶民が大きな全体像を支配できないで、自分たちの手のとどく範囲内で自分たちの住居をつくりだそうとするとき、建築家という職業人はきわめて有効な助っ人になるのだろう。というより、そうした専門人の助けがなくては人間のための人間らしい家など建てられなくなっているのが現状なのである。
金持ちが自分の道楽を実現させるために建築家を使うのと並行して、庶民は自分たちの生活を守るために建築家に依頼するのがよい。日本ではそれが可能なのだ。」

昔からの日本住宅のいいところを生かした、小さくても気持ちの良い家を作るため、新旧技術の比較・選択と、材料の選択・使い方、コストを上げないための方法など、建築家に依頼。そんな建築家が居るのがうれしい。____さてどこまで実現するか、大いに楽しみです(正直、不安もあります)。