本「口語訳 古事記 神代篇」

本「口語訳 古事記 神代(かみよ)篇」三浦佑之(文春文庫)

「アメノウズメが、...天の岩屋の戸の前に桶を伏せて置いての、その上に立っての、足踏みして音を響かせながら神懸かりしての、二つの乳房(ちぶさ)を掻き出しての、解いた裳(も)の緒(お)を、秀処(ほと)のあたりまで押し垂らしたのじゃ。」
アマテラスを天の岩屋から引き出す有名な場面ですが、八百万(やおよろず)の神がみが喜んだアメノウズメの踊りって、これだったのですね。古事記には、不思議な話、悲しい話、エロティックな話等など、長き世に亘って伝えられた物語の持つ豊かな力を感じました。自分とのつながりを感じられて、予想以上に面白かった。