服部先生を偲ぶ

恩師を偲ぶ会に参加した。40数年前、出来の悪い学生(私)は、情熱を傾ける分野も無く、理学部応用物理学科にいた。ぼーっとしたまま社会に出れないと、大学院修士課程へ。その折、大学に予算がつき、新設加速器のアイデアと研究蓄積を携えて服部先生が大学に来られることになった。若く情熱的な先生の指導の下で、研究室の皆と、加速器の実験や計算その他諸々、研究と論文作成を行う事が出来て、本当に良かった。加速器を扱う会社へ就職。配属は加速器ではなかったが、加速器とは関連のある機器の研究開発。かなり関連性が薄れた分野の開発設計時代もあったが、結局、加速器関連の仕事をしている。私の好きな道を40年以上続けているのは、幸せなことだと思う。(写真:2011/3/2 退官記念講演に参加

参考文献:服部俊幸”1 大学の 1 研究室における加速器開発研究雑感〈実用型材料照射用大型 IH 線形加速器の巻―1983~1985―〉”「加速器」Vol. 2, No. 2(2005)